
福徳神社の献饌が行われました。
福徳神社は薬祖神社の隣、コレド室町の裏手にあります。
平安時代の貞観年間(859〜877年)の創建と伝えられるこの神社は、長い歴史の中で江戸の町人文化とともに歩んできた由緒ある神社です。
室町時代から江戸時代にかけては、武将や豪商たちからも厚く信仰され、江戸幕府を開いた徳川家康公からも社領を賜るなど、その重要性は非常に高いものでした。
当時は「福徳稲荷大明神」として知られ、五穀豊穣・商売繁盛・家内安全の神として、地元の商人や住民の信仰を集めていました。
江戸時代中期には、周辺が呉服問屋や薬種商が軒を連ねる日本橋の中心地として発展し、福徳神社もまた地域の繁栄の象徴として大切にされました。
しかし、大正時代の関東大震災や第二次世界大戦の空襲で社殿は失われ、その後は仮殿での祀りが続いていました。
現在の社殿は、再開発事業「日本橋再生計画」の一環として、2014年に再建されたものです。
近代的なビルに囲まれながらも、伝統と格式を保ち続ける姿は、多くの人の心に安らぎと力を与えています。
境内の「福徳の森」は、都心にいながら四季の移ろいを感じられる静かな空間。
訪れる人々にとって、神社というよりも“憩いの庭”のような存在となっています。
お参りのあとは、すぐ近くの薬祖神社やコレド室町でショッピングやグルメも楽しめる、日本橋らしい文化と現代が融合した魅力的なエリアです。
協賛スポンサー様はランダム順で表示しております。