
【町会の特徴】
ここは、東京都中央区浜町一丁目。 水と歴史が交差する町。 その足元を見守り続けてきたのが浜町一丁目町会です。
江戸時代、この地には、
松平越中守(まつだいら えっちゅうのかみ)をはじめとする有力大名の下屋敷が連なり、武家地としての格式を湛(たた)えていました。
浜町一丁目町会は、江戸時代、この地は武家地と町地(まちじ)の入り交じった町でした。
かなり後までも武家地として残っていた所があり、町地では刀・脇差(わきざし)を売る店が多かったといいます。
この地域を流れていた浜町川(はまちょうがわ)は、江戸時代初期に開削(かいさく)され、
神田川から日本橋浜町までを結ぶ運河として利用されていました。
浜町河岸(はまちょうがし)は、隅田川に面した川の船着場(かわし)。
早朝には野菜や魚を積んだ舟がつき、問屋や仲買人が活気よく声を張り上げる。 町は、まさに“水のある暮らし”そのものでした。
また、花柳界(かりゅうかい)的色彩のある町で、明治に入り、旧武家地はお屋敷町おやしきまち)として再生されます。 そして、その屋敷や料亭を彩ったのが、芸者衆たちの華やかな文化でした。 三味線の音が聞こえるたび、浜町は“粋な大人のまち”として、ひときわ輝きを放っていたのです。
今日では、一部花柳界(かりゅうかい)の名残を残し、多くはマンションへと様変わりしています。
川とともに栄え、芸とともにきらめいた町。 その記憶と誇りを今に伝えるのが、浜町一丁目町会。
それは、“江戸の粋”と“まちの力”をつなぐ、静かな柱です。
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