日本橋三越本店本館前

25.05.10

日本橋三越本店本館前では、株式会社三越によります献饌が行われました。

東京・日本橋にある「日本橋三越本店本館」は、日本を代表する百貨店であり、明治37年(1904年)に「三越呉服店」として誕生しました。
しかしそのルーツは、なんと江戸時代にまでさかのぼります。

三越の前身は、延宝元年(1673年)に創業した越後屋呉服店。
江戸本町一丁目(現在の日本橋室町付近)に店を構え、「現金掛け値なし」「店先売り」という画期的な販売方式で一世を風靡しました。
当時の呉服商といえば、得意客との付き合いが基本でしたが、越後屋は誰でも気軽に商品を手に取れる商いを始め、町人文化の発展と共に江戸の商業を牽引しました。

その精神を引き継ぎ、明治以降に百貨店として進化したのが日本橋三越です。
本館の建物は昭和10年(1935年)に完成。
ルネサンス様式の壮麗な意匠は、国の重要文化財にも指定されています。
中央ホールの大理石柱や美しい天井のステンドグラスは、まさに日本の近代建築と商業の粋を集めた空間です。

今でも本館正面には「ライオン像」が来客を出迎え、店内には伝統と革新が融合した品々が並びます。
江戸から続く商いの心と、日本橋の歴史を体感できる、日本が誇る老舗百貨店です。

日本橋の中央通りでは、附け祭の行列も合流し、巡行は一段と賑やかさがUPしました。