水天宮

25.05.10

水天宮におきまして、水天宮宮司によります献饌が行われました。

東京都中央区日本橋蛎殻町にある「水天宮(すいてんぐう)」は、安産・子授けの神様として全国的に親しまれている神社です。
妊婦さんやご家族が多く訪れることで知られ、戌の日やお宮参りには長い行列ができるほどの人気を誇ります。

この水天宮の始まりは、文政元年(1818年)、久留米藩の殿様・有馬頼徳(よりのり)公が、江戸・久留米藩上屋敷内に水天宮の分霊を勧請したことに遡ります。
当初は藩邸内の祭祀として祀られていましたが、庶民の参拝も受け入れられるようになり、江戸の町に広く信仰が広がっていきました。

その後、明治元年(1868年)に有馬家の邸宅が青山に移転すると、それに伴って水天宮も青山へと移転。
さらに明治五年(1872年)、現在の日本橋蛎殻町へと遷座し、今の姿となりました。

現在の社殿は耐震化を経て美しく整備されており、境内には子宝いぬ(戌)像や安産のご神水、願掛け絵馬などが揃い、穏やかな時間が流れています。
清潔感ある境内は、訪れる人々の心をそっと和ませてくれる場所です。