三の宮鳳輦

25.05.10

神田明神の神田祭において、歴史とドラマを感じさせる存在が「三の宮鳳輦(さんのみやほうれん)」です。

この鳳輦には、平安時代の武将にして神田明神の御祭神のひとりである『平将門命(たいらのまさかどのみこと)』がお乗りになります。

三の宮鳳輦は、昭和59年に将門命が正式に御祭神として復座されたことを機に、昭和62年に氏子の浄財によって調製されたものです。
その姿は、江戸時代に将門命がお乗りしていた「二の宮入母屋造の神輿」を元に復元されたもので、歴史への敬意と信仰が詰まった一点。

武士の守護神として広く信仰される将門命は、勝運、厄除け、地域の守護神として親しまれています。
祭りの際に三の宮鳳輦が町を進む姿には、荘厳さと共に強さ、そして誇りが感じられ、多くの人々が手を合わせ祈りを捧げます。

勇壮な歴史の記憶を今に伝える「三の宮鳳輦」。神田祭に訪れた際には、ぜひその背景と姿にもご注目ください。