秋葉原駅前 昭和通り 和泉橋

25.05.10

秋葉原駅東側、昭和通り沿いに位置する和泉橋(いずみばし)は、神田川にかかる小さな橋ながら、秋葉原の“もうひとつの顔”を感じさせる場所です。

橋のすぐ近くには昭和通り口の駅改札があり、日々多くの人々が行き交う、まさに秋葉原の玄関口ともいえる存在です。

秋葉原は、第二次世界大戦後の闇市から発展した街。
戦後の混乱の中で物資を求める人々が集まり、その後の高度経済成長とともに、電子機器や部品、ソフトウェアを扱う店が軒を連ね、世界有数の電気街へと成長していきました。

一方で、駅の北西側には、かつて『神田青果市場(通称「やっちゃば」)』が存在していた歴史があります。
今もこの一帯には、海藻や穀類を扱う老舗の商店が点在しており、当時の市場文化の名残を感じさせてくれます。

和泉橋を中心としたこの一帯には、新旧ふたつの秋葉原の記憶が重なっているのです。
電気街の最先端と、戦後復興の原点。和泉橋に立ってみると、そんな秋葉原の奥深さがふと見えてくるかもしれません。

昭和通りから東側の地域は、都心等拠点地区における秋葉原地区の範囲に含まれておりませんが、神田祭では「秋葉原東部地区連合」として神輿宮入を行っております。